自衛隊のボーナス!計算方法って?

自衛官のお金事情

自衛隊の給料は、基本給=棒給と呼ばれ計算方法は法律で定められています。ボーナスはどうでしょうか?実は、ボーナスの計算方法も給料同様に法律で決まっており、その計算式に基づいて計算されます。会社員のように「給料2ヶ月分」などと金額を簡単に説明できない自衛隊のボーナス事情を、現役陸上自衛官の夫に詳しく解説してもらいましたのでわかりやすく書いていきます!

どんな計算方法?

一般的に会社員のボーナスは8月と2月の年2回支給されますが、自衛隊のボーナスは会社員に比べて数か月早く、6月と12月に「期末手当」と「勤勉手当」の合わせた金額がボーナスとして支給されます。それぞれの計算式をもとに詳しくみていきましょう!

期末手当

{(基本給(棒給)+調整手当+扶養手当)の月額+これらに対する地域手当の月額+役職段階加算額+管理職加算額}×(支給割合)×(在職期間別割合)で計算します。

おおもとになる基本給は棒給と呼ばれ、主に階級によって異なります。あとは扶養家族がいる隊員・幹部隊員・在職期間が長い隊員は金額が高くなるようになっています。期末手当でだいたい普段の給料の1ヶ月半ぐらいの金額になります。

勤勉手当

{(基本給(棒給)+調整手当)の月額+これらに対する地域手当の月額+役職段階加算額+管理職加算額}×(在職期間別割合)×(成績率)で計算します。

期末手当とほとんど同じ計算方法ですが、こちらには”成績率”が関係してきます。自衛隊の成績率はS・A・B・C・Dのランクで判定されます。S評定は大会などでよい成績を収めた隊員が当てはまり、S評定とA評定では金額にかなりの差がでます。(S評定だと支給額が100万円を超えるという噂です!)ほとんどの隊員はB評定です。服務態度等に問題なければD評定になる事はまずありませんが、規律違反やプライベートで交通違反などをした隊員はD評定になります。評定はそれぞれ比率が決まっていて、判定するのは上官です。勤勉手当は評定によって差が大きいので一概にいくらぐらいとは言えませんが、通常のB判定で給料の1ヶ月半ぐらいの金額になります。

国家公務員だからボーナス額は高い?

会社員のボーナスは利益額等に左右されがちですが、自衛隊は国家公務員なので組織としての成績は関係ありません。勤続年数や個人の成績により算定されるので、頑張った分だけボーナスは上がると言えます。結婚前は大手企業に匹敵するぐらいの額をもらっているのかなと想像していました。(毎回100万円超えだと勝手に想像しておりました…)自衛官妻になり夫のボーナスをみてきた経験から言える、ボーナス金額の平均は給料の3か月分です!そもそもの給料が仕事量や責任の重さの割には安いので、「すごくボーナスが良い!さすが国家公務員!」とは言えないのが正直なところですね。

自衛隊のボーナス計算方法まとめ

階級・勤続年数・成績率等により計算され、金額が決まる自衛隊のボーナス。階級は数年に1度しか昇級しませんし、勤続年数の進捗は一定です。成績率を上げるのがボーナスを増やす近道です。ここで妻だけが知る自衛隊の裏話を。夫は過去にA評定をもらったことがあります。大会で良い成績を収めた事が認められたんだと喜んでいました。しかし、良い成績を収めるためにウン10万円をかけて必要物品等を準備していたので家計としてはそんなにプラスにはなりませんでした…。自衛隊では必要最低限の物品は支給されますが、ほとんどが自費で準備しなければなりません。家計としても大喜びできるのはS評定の場合のみではないでしょうか。とはいえ毎日一生懸命仕事に打ち込む素敵な姿を見せてくれているので、今年もボーナスで何か美味しいものを食べに連れて行ってもらえるのを楽しみにしています!

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