自衛官との交際は遠距離になる期間があったり寂しい思いをすることも多く、危険な任務もあり武器を扱う事や、今この瞬間に災害が起これば…と心配も絶えません。中でも部隊を指揮する役割の幹部自衛官との交際はその心配が大きいです。自衛隊では尉階級以上の隊員が幹部扱いになります。
幹部と聞くと40・50代のイメージがありますが、定年の早い自衛隊には35歳前後の若い幹部隊員もいます。35歳というと結婚を意識する年齢ですよね!そこで気になるのが年収事情です。若くして幹部隊員となった彼らの年収事情を、現役陸上自衛官妻が深堀り致します!
幹部自衛官の年収は?
自衛隊の給料は「防衛省の職員の給与計算等に関する法律」により定められています。この法律で定められた計算方法により、棒給と呼ばれる基本給が決まっており、そこに各種手当が加算され支給されます。棒給は階級によって異なります。手当は独身隊員ならば職種や任務により手当がつく場合もありますが、項目が少ないです。既婚隊員ならば住宅手当・扶養手当などの手当も加算される為、比較的手当は多いです。
ボーナスの査定は上官の判定によりますが、大まかには階級によって異なります。そこに勤続年数や上官の判定による功績が加味され支給されます。これらを踏まえて幹部階級の年収をみていきましょう!
尉階級
防衛大を卒業するか、一般の大学卒業後に幹部候補生試験に合格した隊員は入隊当初から尉階級に任官されます。入隊直後から幹部となります。卒業後すぐに入隊したならば22・23歳から3尉となり、その後2尉・1尉と昇級していきます。自衛隊の昇級スピードは試験や教育を受けその成績により決まるので、35歳の頃には1尉になっている隊員もいますが、2尉の隊員も多いです。年収は約380万~630万円です。
佐階級
3尉から佐階級になるにはとてつもなく優秀な隊員だと最短で1年でなれますが、10年以上かかる隊員も多いです。防衛大を卒業した隊員は昇級スピードが速い為、中には35歳時点で3佐の隊員もいますが相当なエリート隊員と言えます。2佐・1佐と昇級していきます。年収は約650万~800万円です。
35歳で年収1000万円を超える?
年収1000万円を超えるのは階級が1佐以上の隊員だといわれています。35歳で1佐というのはまず有り得ない事なので「35歳で年収1000万円を超える」というのはないと思って良いでしょう。ただし前述のように3佐・2佐階級でも年収をみると十分余裕のある暮らしが出来ます!国家公務員の自衛官は高給取りだと思われがちですが、年収1000万円を超える隊員はやはりほんの一握りなのですよね。
35歳幹部自衛官の年収まとめ
35歳幹部自衛官の年収は約600万~700万円です。自衛隊では年収の金額に幅がありますが規律違反などせず、真面目に勤務していていれば勤続年数に応じて金額は上がっていきます。35歳で年収1000万円というのは難しいですが、40代以降になればあり得る話ですし、35歳時点で既に尉階級ならば、階級によって変わる退職金も相当額もらえると思って良いでしょう。
そして幹部自衛官と交際するうえで常に覚悟しておかなければならないのが転勤の事。幹部隊員は2年に1回のペースで転勤があります。その度に彼を取り巻く環境は変化し、新たな土地で幹部として部隊を指揮しなければなりません。相当な重圧の中で日々仕事をこなすことになるため単身赴任か帯同か選ぶことが出来ますが、帯同してほしいと希望する隊員が多いようです。
年収が多い分、幹部自衛官との交際は大変なことも多いですが、部隊を指揮する彼らを支えられるのは幸せなことですよね!今回の記事が参考になりましたら嬉しいです!
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