自衛隊が定年延長!退職金や若年給付金は減るの?

自衛官の仕事

自衛隊の定年は民間企業に比べて早いことはご存じでしたか?2019年7月現在、自衛隊の定年は53~56歳です。(定年退職時の階級によります)先日、自衛隊の定年延長が発表されました。2020年1月から施行され、定年の最高齢は57歳になりますがそれでも早いですよね。

幹部候補生や防衛大を卒業し早くから幹部として勤務している入隊した隊員は、定年時の階級が上級幹部クラスになるので最高齢の57歳まで働ける場合もありますが、ほとんどの隊員が1曹・曹長で定年退職になるため55歳で定年を迎えます。早くに定年退職するとなると心配なのがお金の事。今日は気になる退職後にもらえるお金について、深堀りしていきます!

退職金・若年給付金って?

 

退職金

退職金は、民間企業でも3年以上勤めるともらえる会社が多い、退職時に支給されるお金のことです。自衛隊の退職金計算式は下記です。

(退職時の棒給×勤続年数に応じた支給率)+(階級に応じた調整月額×60)

棒給・勤続年数・階級によって金額に差がでますが、ほとんどの隊員が定年を迎える曹長クラスで約2,000万円といわれています。

若年給付金

若年で定年退職を迎える自衛隊。体力勝負の仕事に再就職すれば極端に収入が減ることはありませんが、年齢的にも体力的にも自衛隊時代よりも少し気楽に働ける仕事を選ぶ隊員が多いです。そうなると収入は下がります。収入は下がるものの年金受給開始まで約10年あるため、生活費の補填のために支給されるのが若年給付金です。

退職後2回に分けて支給されます。計算式は公表されていませんが、曹長クラスで定年退職を迎えると合計約1,400万円といわれています。注意が必要なのが、2回目の支給分は確定申告しなければならない事と、再就職先での収入が良すぎると返納しなければならない事です!

収入が減る分、生活費の補填として支給されるお金です。自衛官時代よりも収入が良くなると「十分稼いでいるなら給付金いらないよね?」となってしまうのです。退職翌年の所得が400万円を超えると返納が必要になる可能性があります!

定年延長で退職金や若年給付金は減る?

結論から言うと減ります…!!公務員の退職金については、毎年のように人事院で議題にあがり年々減額傾向にあります。彼やご主人が定年を迎える頃にいくら減額になっているかは未知数ですが、このご時世です。増額することはまずないと考えて良さそうです。

若年給付金は年金受給開始までの補填として支給されるものなので、定年が延長され自衛隊で働ける期間が延びると、必然的に減ります。いくら減るのかはその時の算定方法によって変わってきますが、1年定年が延びるごとに約200万円ずつ減額になるといわれています。

自衛隊の定年延長についてのまとめ

陸上自衛官の主人と結婚した時、「自衛隊は定年退職後も色んなお金がもらえるなんて、さすが特別国家公務員!生涯安泰!」と思っていましたがよくよく話を聞いてみると、決して無駄遣いが出来る状況ではないことがわかりました。

公務員の退職金はどんどん減っていっています。延長され、彼やご主人の定年まではあと20年以上あるという方がほとんどではないでしょうか?このままいくと20年後は一体いくら退職金がもらえるのかなと心配になります。

若年給付金は、再就職先での年間所得が400万円を超えると返納しなければならない事、2回目の支給分は確定申告が必要で翌年に税金がかかってくる事、そして一見大きな金額に見えますが年金受給開始までの10年分のお金です。月額計算すると10万円程です。そう考えると無条件で約1,400万円の大金を受け取れるわけではないのですよね。彼らをサポートするために、定年後の将来も見据えた節約上手・やりくり上手になれるよう一緒に頑張りましょう!

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